木造在来工法(屋根)

躯体の骨組みについては、建物が出来上がるとほとんど見えないものばかりですが重要なものです。

その他にも重要で検討が必要なものは、屋根です。
雨風を凌いでくれる重要なもので、生活が始まるとあまりその都度考えなくもなりますが、本当はものすごく有難味のあるものです。
雨も・雪も・雹も・光の熱も防いでくれています。

そして、それらの自然現象を常に受け続けている部材でもあります。
そのため、耐久性が重視されますし、積年の自然の攻撃でも劣化しない事が求められます。
更に、欲を言えば屋根自体が色落ちの無い・メンテナンスの要らないものであれば言う事なしです。

最近の多くの建物は、

陶器瓦
コロニアル
ガルバリウム鋼板

の三種類が主流となっています。

コロニアル

コロニアルは一時期、すごく流行りました。
「軽くて丈夫」が謳い文句で、実際、地震に対しても強く大きな地震でも、落下はほとんど見られませんでした。
そして、軽さもあり、建物の躯体に対しての荷重も少なく済み、建物にやさしい屋根です。

気がかりは、色落ちです。
10年くらい前の新築で、「外壁は新しく感じるのに、屋根だけ白っぽくなっている」という建物は、このコロニアルを使っているケースが多いです。
色落ちの次は、素材そのものの劣化が待ち受けており、住んでから気を使う必要が有ります。
それには費用が掛かります。
工法によっても差が出ますが、下地の腐食なども含め、手入れをし続けなければなりません。

地震が一番気になる方はコロニアルの選択肢もありかと思います。

ガルバリウム鋼板

最近少しずつシェアが増えてきたのは、ガルバリウム鋼板の屋根です。
やはり軽さが特徴で、地震に対して強さを発揮します。
コロニアルと特徴は似ておりますが素材は全く別物です。

この屋根は、色落ちの心配も薄く、劣化もさほど見られない事もあり、選ばれる事が増えてきたように思います。

心配は、音です。
鋼板なので金属製であり、粒の大きい雨が降った際など、今まで以上に雨音を感じると思います。

施工性も悪くなく、選択肢として有りかと思います。

陶器瓦

一番厄介なのは、この陶器瓦です。
大地震の際に、かなりの数の建物が、瓦の落下に見舞われました。
特に、大棟に高く積まれた瓦や鬼瓦部分の崩壊は、大地震を更に大きな地震に見せる要因となりました。

昔から陶器瓦が多く使われてきた事で、数多くの建物が地震の被害を大きいものにしてしまった様に感じます。
棟に高く瓦を積む事で、建物の外観を引き立てるものでありましたが、このやり方は、これからはだいぶ減っていくと思います。
また、一つ一つの瓦が、屋根の上に”置いてある”施工の仕方が多かったようです。
釘止めは一番下と、一番上だけとか、3枚置きの釘打ちだけとか、施工が甘かったようです。

しかし、昔から多く使われてきた要因の一つは、その耐久性の高さ、色落ちの無い焼き物である事が後々のメンテナンスが必要ない素材として、好まれてきたのです。

この良さを生かし、悪さを解消したものが、防災瓦です。
瓦同士、お互いに引っ掛け合い、そして一つ一つに釘止めが出来る穴を設けた瓦です。
この瓦によって施工されていた建物は、ほとんど落下はしておりません。

地震に強いと言う事になれば、やはり昔から親しまれてきた陶器瓦が、一番風土にあっていてますし、後々のメンテナンス費用も少なく済みます。
初期投資は費用は高いですが、結果的に安上がりになるものと思います。

どれも一長一短な部分が有り、これが一番というのは無いので、今でも”選択肢”があるのかなと考えます。

屋根の下地の話

材木の骨組みが出来上がった後、瓦を乗せる前の下地として、”野地板”を貼ります。
野地板は杉等の無垢板の方が良いとされていますが、今では合板が良く使われます。

合板は施工性の良さと変形の少ない材料のため、合板でも良いのですが、雨に対しては弱く、施工中の雨は要注意です。
水に弱く材料自体に膨らみが出る恐れがあります。
その点、無垢板の方が雨に対しては強いです。

双方とも、濡れない事に越した事はないので、棟上げの日の、次の日位までの天気は気にした上で、上棟の日を設定していくのが良いと思います。(日程の微調整はきくと思います。)

基礎コンクリートについては雨をあまり気にしなくて良いですが、材木は少々気になります。
ただし、これも材の中心まで浸透するような事はなく、表面だけなので、施工中に乾いてしまえば問題ない程度のものです。(材料の含水率とはまた別物と考えた方が良いです。)

多くの在来工法の建物は、その野地板の上に、ルーフィングを敷きます。
このルーフィングは、雨水の侵入を防ぐため、耐水性の高い素材が用いられます。
この材料に穴が開いていたのでは、雨漏れの原因となり得ます。

建築の工事が始まってから、このルーフィングが敷かれる作業で一つの安心感が出ます。
そこからは天気をあまり気にしなくて良くなるのです。

この上に瓦桟(瓦を掛けて留めるもの)をつけて、そこに瓦がついて、これで屋根の完成です。
施工の仕方の説明になってしまいました・・・

屋根部分に使う部材で、もう一つ重要なものが破風板です。
これは屋根の一番下の横につくもの・・・(わかりにくい説明です。)
風を受ける側面・・・建物を正面から見ると見える屋根部分・・・(なおさらわかりにくくなったかもです・・・
その部分です!(申し訳ありません・・表現が思い浮かびません・・

以前は木の板を貼って、ペンキを塗って仕上げをしておりましたが、どうもこの部分が一番劣化が早いように思えます。
「老朽化」を見た目で感じる際は、破風部分のインパクトが強いです。

見た目にも重要な部分で、最近の工法では、外壁材と同じようなサイディングを用いるケースが増えております。
または、プラスチック・樹脂系の素材も良いです。
このら場合、色落ちの心配は少なく、見た目が長持ちいたします。

ただし屋根の長さ分で一枚とするのは、製造難ですし、運搬難なのでやはり継ぎ目が出ます。
その部分は気にして、手入れが必要になります。

破風板は、新築を検討する際に、気にする方はあまりおりませんが、大事な部分なので、ぜひ気にしてみて下さい。

屋根の形については、外観の解説の際にお話しようと考えています。
一応のパターンとして簡単に。

陸屋根
平らな屋根形状。屋上のある建物みたいな(実際に屋上があるものも)感じです。
方形
四方から上がった屋根の頂点が一点のもの。(寄棟とほぼ同じ)
入母屋
切妻と寄棟がくっついたような形です。
片流れ
勾配が片方の方向に向かって斜めになっている形。
切妻
正面(妻側)から見ると三角形で、横から見ると四角形の屋根。
寄棟
四方向から上に向かって縮まっていく形。大棟があると寄棟で頂点だけだと方形。

言葉だけで表現するのは難しいです。

主に最近の洋風な建物は、下の二つ(寄棟・切妻)です。またこれは建物の形によっては、組み合わせて造る事も可能です。
屋根は外観上、非常に重要な役割もあり、屋根の形一つで、建物のイメージがグッと変わります。

外観以外では、どの形が良いかは甲乙つきません。
そんなに性能は変わりません。(もちろん少しは違いありますが)

しいて上げれば、「谷が少ない方がいい」事くらいです。
今の工法においては、ほとんど影響有りませんが、谷の部分は雨が集まりますので、劣化が少し早まります。
でもあまり気にしないでください。谷があった方が「見栄えは良い」と思う人が多いです。

本当に屋根は活躍してくれています。
”雨の日の傘”よりもずっと活躍してくれています。
台風が来ても、雪が降っても、雹が降っても、家を守ってくれているものなので、大事にして下さい。

雨の日が好きです。(またまた突然です
雨の匂いとか、景色とか。
特に雨音が好きです。
何か、すごく身近で自然の力を感じる日な気がしています。

でも本当は、晴れの日が好きです(笑)。
体を動かす事が好きなので伸び伸びと運動できるので。
もちろん曇りの日も好きです。

実は、どんな天気でも好きです(笑)
ただ、台風とかの嵐の日は少し嫌いです。
建物にも悪影響ですし、災害にも見舞われてしまうので。

雨の日が嫌いな人が多いですが、人生の3分の1損しちゃうので好きになった方が得しますよ。

今日は台風だったので、朝から物が飛ばないように、外にあるものを縛ったり、片づけたり大変な一日でした。
庭の樹木達もだいぶ風であおられましたが、全員無事でした。
近々、樹木について書き込みたいのですが、さすがに言葉だけでは意味が分からないだろうと思っていて、写真を貼り付けたいと考えております。
ブログにうまく貼り付けられるように研究中です。
下手だった場合、コメント等で、御指導の程よろしくお願いいたします。

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